大武美保子(おおたけ・みほこ)
超高齢社会の社会課題である認知症対策として、情報学の観点から、会話による認知行動支援技術の開発を取り組み、当事者の参画を得て、学際的な成果を挙げている。発話量制御や笑い促進に関する特許を申請、取得し、企業との連携による実用化に取り組む他、NPO法人を設立し代表理事を務め、自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開、研究と社会実装を同時並行で行う新たな研究スタイルを実践している。
専門分野:知能ロボティクス、人間情報学
経歴:
2017年〜現在 理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダー
2018年〜現在 東京農工大学 工学府 客員教授(兼任)
2008年〜現在 NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長(兼任)
2012年〜2017年 千葉大学大学院工学研究科 准教授
2012年 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 訪問研究員(在外研究)
2010年〜2016年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2006年〜2012年 東京大学人工物工学研究センター助教授・准教授
2005〜2006年 東京大学総括プロジェクト機構講師
2004年〜2007年科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2003年〜2005年 東京大学大学院情報理工学系研究科特任助手
2001年〜2003年 日本学術振興会特別研究員(DC2)
学歴:
2003年 東京大学 大学院工学系研究科 機械情報工学専攻 博士課程修了、博士(工学)
2000年 東京大学 大学院工学系研究科 機械情報工学専攻 修士課程修了
1998年 東京大学 工学部 機械情報工学科 卒業
主な受賞歴:
2016年 人工知能学会現場イノベーション賞
2014年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞
2010年 Best Paper Award Finalist, 2010 IEEE/SICE International Symposium on System Integration
2003年 日本ロボット学会研究奨励賞
主著:
大武美保子,介護に役立つ共想法(中央法規出版、2012)
Mihoko Otake, Electroactive Polymer Gel Robots - Modelling and Control of Artificial Muscles, (Springer-Verlag, 2009)