厚労省やPMDA、日本のドラッグラグ・ドラッグロス解消へBIO 2024でトップが売り込み
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-7 7:00)
|
2024年6月3日から米国サンディエゴで開催されている「BIO International Convention(BIO 2024)」に厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)の幹部が参加し、国内のドラッグラグ・ドラッグロスの解消へ向けトップが売り込みを始めた。製薬企業やスタートアップ、ベンチャーキャピタル(VC)などが世界中から集まる機会を活用し、日本市場の魅力や日本の薬事・薬価制度などについてアピールする。
|
QST、開発中のPET薬剤でパーキンソン病患者などの脳内αシヌクレイン病理を可視化
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-7 7:00)
|
量子科学技術研究開発機構(QST)量子医科学研究所脳機能イメージング研究センターの遠藤浩信主任研究員、QST量子生命科学研究所の小野麻衣子研究員らの研究グループは、αシヌクレインの沈着を検出するPET薬剤18F-C05-05を開発し、αシヌクレインの沈着病変を、患者の生体脳で世界で初めて可視化したと発表した。また、αシヌクレインの沈着量が、パーキンソン病(PD)患者などの運動症状の重症度と密接に関連していることも報告した。この成果は、Neuron誌のオンライン版に2024年6月6日に掲載された。
|
米NeuroSense社、ALS治療薬の第3相試験の設計に米PhaseV社の機械学習技術を導入
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-6 7:00)
|
神経変性疾患を対象に既存薬の配合製剤を開発している米NeuroSense Therapeutics社は2024年5月14日、臨床試験を効率化する機械学習(ML)技術を保有するイスラエルPhaseV社と提携したと発表した。NeuroSense社が第2b相臨床試験まで進捗させている筋萎縮性側索硬化症(ALS)の配合薬「PrimeC」(シプロフロキサシンとセレコキシブの配合錠)の第3相試験にPhaseV社のML技術を適用し、試験の合理化と最適化を図る。
|
米ADDF、カナダのグループがアルツハイマー病対象LM11A-31-BHSの第2相で安全性と忍容性を確認と発表
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-6 7:00)
|
カナダWestern Universityの研究者らは、神経保護薬候補であるLM11A-31-BHSを軽症から中等症のアルツハイマー病患者に投与した二重盲検のランダム化第2a相試験で得られた好結果をNature Medicine誌電子版に2024年5月17日に報告した。米Alzheimer's Drug Discovery Foundation(ADDF)から資金提供を受けて実施されている本試験は、抗アミロイド治療を補完する治療になると期待されているもので、ADDFが2024年5月17日、発表した。
|
エンハーツはHER2超低発現乳がんでも6割超える客観的奏功率、第一三共がASCO説明会で明らかに
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-6 7:00)
|
第一三共は2024年6月4日、米臨床腫瘍学会(ASCO)での発表に関連する説明会を開催した。2024年5月31日から6月4日にかけてシカゴで開催されたASCO2024で、第一三共は「エンハーツ」(トラスツズマブデルクステカン、T-DXd)やダトポタマブデルクステカン(Dato-DXd)など、8つのアセットに関する30以上のプレゼンテーションを行った。
|
1.5年に1つの新薬など目指すドイツMerck社、自社創製こだわらず協業も積極的に
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-6 7:00)
|
ドイツMerck(メルク)社は2022年から、「平均1.5年ごとに1つの新製品の発売または新しい適応症の取得を目指す」という目標を掲げている。これを達成するための施策の1つとして、最近では外部企業との提携を積極的に増やしている。将来的には、製品の半分が外部による創製品、半分が自社創製品になる見込みだ。Merck社ヘルスケアビジネスのGlobal R&D Head・Chief Medical Officerで医師のDanny Bar-Zohar氏が2024年4月18日に本誌の取材に応じ、具体的な研究開発投資額と回収の考え方、提携して注力するモダリティ、抗体薬物複合体(ADC)を含むがん領域の研究開発などについて語った。
|
ベンチャー探訪、Link Therapeutics、潰瘍性大腸炎の発症に関わる自己抗体の除去療法を開発中
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-6 7:00)
|
Link Therapeutics(以下、Link社)は、自己免疫疾患における自己抗体を標的とした治療法の開発を手掛けるスタートアップだ。京都大学大学院医学系研究科消化器内科学の塩川雅広助教らの研究成果を基に、2022年10月に設立された。現在は塩川助教らが世界に先駆けて発見した、潰瘍性大腸炎の発症・進展に関わると考えられる抗インテグリンαvβ6自己抗体だけを、人工透析のように血液体外循環で特異的に除去する分子標的カラムの開発などを手掛けている。
|
生体模倣システムのオランダMimetas社、製薬企業で利用拡大の背景は
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-5 7:00)
|
オランダMimetas(ミメタス)社は、ヒトの組織を模倣したin vitro実験系による創薬スクリーニングを手掛ける企業だ。同社は生体模倣システム(Microphysiological Systems:MPS)、あるいは生体機能チップ(Organ-on-a-Chip)と呼ばれる分野をコアに事業を展開している。MPSやOrgan-on-a-Chipは、精密なスクリーニングによって開発の成功確率を上げたり、動物実験を削減したりできる点が利点とされ、近年注目されている。同社はその中でも、製薬企業との共同研究による創薬スクリーニングに力を入れており、製薬企業による利用が拡大している。2013年創業のスタートアップで、欧米に続いて日本でも事業を拡大している。2024年5月17日、同社のPaul Vulto CEOが来日し、本誌の取材に応じた。
|
旭化成メディカル子会社、プラスミドCDMOサービスで米テキサス州に製造施設を新設
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-5 7:00)
|
旭化成メディカル(東京・千代田、四ノ宮健代表取締役社長)は2024年6月3日、子会社の米Bionova Scientific(バイオノバ・サイエンティフィック)社において、プラスミドのCDMO(医薬品開発製造受託機関)サービスを開始すると発表した。米テキサス州に拠点となる施設を新設する予定で、2025年のサービス開始を目指す。
|
編集長の目、創薬力向上の構想会議の中間とりまとめを読んで
from 日経バイオテクONLINE
(2024-6-5 7:00)
|
政府は、2024年5月22日、「創薬力の向上により国民に最新の医薬品を迅速に届けるための構想会議」を開催し、中間とりまとめを公表しました。同構想会議は、日本のドラッグラグ・ドラッグロス問題、日本の医薬品産業の国際競争力低下などを受け、2023年12月に発足したものです。これまでに5回が開催されました。中間とりまとめは、近く政府が策定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に反映され、厚生労働省など関係省庁の施策にも生かされるといいます。
|