2023 ASCO速報、進行腎細胞がんに対しニボルマブ+カボザンチニブへの生菌製剤併用でPFSが有意に延長
from 日経バイオテクONLINE
(2023-6-14 7:00)
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転移性腎細胞がん(mRCC)に対するニボルマブ+カボザンチニブによる1次治療に生菌製剤であるClostridium butyricum MIYAIRI(CBM)588を併用することにより、無増悪生存期間(PFS)の有意な延長および奏効率、臨床ベネフィット率の改善が得られた。研究者主導の第1相臨床試験(NCT05122546)で示されたもので、2023年6月2日〜6日まで米国シカゴで開催された米臨床腫瘍学会年次総会(2023 ASCO)で、City of Hope Comprehensive Cancer CenterのHedyeh Ebrahimi氏が報告した。
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2023 ASCO速報、HER2陽性進行固形がんでトラスツズマブ デルクステカンが腫瘍横断的に奏効
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(2023-6-13 7:00)
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治療歴を有するHER2陽性の進行性固形がんにおいて、抗HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」(トラスツズマブ デルクステカン:T-DXd)が、幅広い腫瘍タイプに臨床的に意義のある持続的な奏効を示すことが、多施設共同第2相臨床試験(DESTINY-PanTumor02(DP-02)試験、NCT04482309)で示された。全例の奏効率は37.1%で奏効期間は11.8カ月、HER2強陽性(IHC3+)の患者では奏効率は61.3%に上り、奏効期間は22.1カ月だった。2023年6月2日〜6日まで米国シカゴで開催された米臨床腫瘍学会年次総会(2023 ASCO)で、米University of Texas MD Anderson Cancer CenterのFunda Meric-Bernstam氏が報告した。
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近畿大など、細胞間距離に応じてホルモンの産生量が変化
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(2023-6-13 7:00)
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細胞間接着分子の遺伝子に変異が入ると細胞間の距離が変わり、その結果としてホルモン産生量が変化するという知見が報告された。近畿大学医学部病理学教室の伊藤彰彦主任教授、富山大学先端抗体医薬開発センター副センター長の高岡裕教授、東北大学大学院医学系研究科の佐藤文俊特任教授、広島大学大学院の沖健司講師(執筆当時)らが、英University of LondonのMorris Brown氏らと国際多施設共同研究を実施した結果、明らかになった。
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Pfizer社、血友病AとBを対象とするmarstacimabの第3相で好結果
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(2023-6-13 7:00)
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米Pfizer社は2023年5月30日、血友病治療薬として開発している抗TFPI抗体のmarstacimab(PF-06741086)に関する、第3相試験BASIS(NCT03938792)に登録された一部コホートを対象とする分析において、主要評価項目として統計学的に有意で臨床的に意義のある効果が示されたと発表した。
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米Precision BioSciences社、ステルス他家CAR-Tプログラムなどの進捗を報告
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(2023-6-13 7:00)
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in vivo遺伝子編集治療とex vivo他家キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法を開発している米Precision BioSciences社は2023年5月30日、開発が進んでいる他家CAR-Tであるazercabtagene zapreleucel(Azer-Cel:PBCAR0191)に関する臨床試験の中間解析結果や、ステルス性を高めた他家CAR-TであるPBCAR19B Stealth Cellの進捗状況を公表した。
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機能性食材研究、「肌機能」の機能性表示、注目領域だが弾力機能は数年遅れて認可
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(2023-6-13 7:00)
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肌は体を守る機能を持つ重要な組織である一方、ヒトの外見を大きく左右する組織でもある。このため、「健康の維持及び増進に役立つ、又は適する」といった機能性表示がどこまで認められるかは議論の余地がある。一方で、肌機能は非常に有望な領域として考えられており、ヒアルロン酸やコラーゲンだけでなく、アスタキサンチンや植物性乳酸菌など多くの機能性関与成分が使われている。
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パイプライン研究◎アルツハイマー病治療薬【開発動向編】、失敗続きだった抗アミロイドβ抗体に新展開、レ
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(2023-6-13 6:58)
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ADは、1906年にドイツの神経病理学者アロイス・アルツハイマー博士によって最初に報告された。その患者の脳は神経細胞脱落による萎縮が起きており、組織・生理学的特徴として(1)大脳皮質に斑状の蓄積物であるアミロイドβ蛋白質が広範囲に存在(アミロイドβ仮説)、(2)神経細胞内への線維状物質の蓄積による神経原線維の変化(タウ仮説)、(3)神経細胞死によるアセチルコリンなどの神経伝達物質の障害──の3点が挙げられている。現時点ではこれらは原因なのか、あるいは結果なのか解明されていない(図2)。
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米Carmot社が209億円を調達、インクレチン調節薬の開発を推進
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(2023-6-12 7:00)
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代謝性疾患に対するインクレチン調節薬を開発している米Carmot Therapeutics社は2023年5月25日、シリーズEで募集額を超える1億5000万ドル(約209億円)を調達したと発表した。得られた資金は、製品候補の前臨床開発および臨床開発を推進するために用いられる。
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2023 ASCO速報、LAT1阻害薬、ナンブランラトの胆道がんに対する有効性はLAT1高発現患者で高い
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(2023-6-12 7:00)
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前治療歴を有する進行・難治性胆道がんに対するL型アミノ酸トランスポーター1(LAT1)阻害薬ナンブランラト(開発番号:JPH203)の投与により、無増悪生存期間(PFS)を延長する効果は、LAT1の発現度合いが高い患者でより良好であることが明らかとなった。日本で実施された無作為化二重盲検プラセボ対照第2相臨床試験のサブグループ解析の結果から示されたもので、2023年6月2日〜6日まで米国シカゴで開催された米臨床腫瘍学会年次総会(2023 ASCO)で、国立がん研究センター東病院の池田公史(まさふみ)氏が発表した。
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塩野義製薬、新型コロナに緊急承認されていた「ゾコーバ」を本承認申請
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(2023-6-12 7:00)
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塩野義製薬は2023年6月9日、国内で緊急承認されていた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療薬「ゾコーバ」(エンシトレルビル)について、2023年6月8日付で本承認の申請を行ったと発表した。さらに、COVID-19の発症予防効果の検証を目的に、2023年6月9日から家庭内同居者を対象としたグローバル第3相臨床試験を開始した。
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